会長挨拶

全国居合道連盟 第五代会長
梅本美樹(範士 九段)

真の「武道精神」の探求
中国の「春秋」の注釈書「左伝」に「止戈為武」とあり『武』という字は「戈」(ホコ・古代の武器・戦いの象徴)を「止」めると書き、本来の意味は争いをなくす事と説いています。
 
つまり武道とは争いを止めるための護身術だと考えます。
「百戦百勝不如一忍」と白隠禅師が説いたように 争わなければ身に危険はないのです。
 
しかしやむを得ない場合は「仏心鬼剣」を以て機先を制し勝ちを得、身を守るこれが武道の真の目的です。
戦いになれば「先手必勝」でまさに「先」の大切さをよく言われますが、居合道のほとんどの技は「後の先」です。
戦国期の古い技の中には「先」の技もありますが、江戸中期よりの技は全て「後の先」です。
 
私どもの連盟は「土佐直伝英信流」「無双直伝英信流」「荒木流」「無双神伝流」「神伝流」「抜刀術神伝流」「夢想神伝流」「伯耆流」など歴史ある多くの流派がありますが、その形の中に脈々と流れる真の「武」の思想を 生涯を通した自分自身の修行として学んでいる同志の集まりです。
  
究極の有酸素運動
今年も81歳で初段を受審された方もあり、また第43回京都全国大会の地区別選手権では各地区代表の半数が女性剣士であったようにまさに老若男女どなたでも参加できます。
 
「非営利活動法人」ですので、ほとんどの道場が月謝を頂いていませんので最低限の運営費のみで参加できます。後述の北海道から九州まで全国72ヶ所の道場でお待ちします。
  

40周年記念集合写真 (平成27年5月4日 京都本能寺会館)

新着更新情報

居合(抜刀術)の始祖

林崎 甚助

はやしざき じんすけ

1542年生まれ(1548年とも)。戦国時代の武術家。
林崎甚助が開いた流派は神夢想林崎流、林崎流、林崎夢想流などと呼ばれるが、甚助自身が生前にこの流派名を名乗ったわけではない。
この他に神夢想林崎流から分かれた流派(無双神伝流、無双直伝英信流など)の系譜で初代となっている。
甚助が神託を得た林崎明神は、現在では林崎甚助も祀られて林崎居合神社と呼ばれている。

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